突然ですが、私は新卒で入社して2年勤めさせていただいた会社に、さっき退職届を提出しました。
自分なりに色々と考え、多くの人に相談し、たくさんの本を読み、悩みに悩んで退職を決断しました。
この記事では、私が新卒で入社した会社を退職することを決断した理由や考えをお話しします。
私と同じように、新卒で入社した会社を辞めようか迷っている方も多いのではないでしょうか。近年は転職も当たり前の時代になっているとはいえ、キャリアにおいて新卒入社した会社を早期退職するには勇気が要ります。
本当についさっき退職を届け出たので、今は緊張感も開放感もマックスです。
おそらく人最初で最後の退職宣言日ですし、せっかくなので今の自分の感情を赤裸々にお話しします。キャリアに悩んでいる若い世代の方々が、ご自身のキャリアを考える際に参考になれば幸いです。
- 私の簡単なキャリアと退職を決めた理由
- 会社を辞めるか迷ったときに実践してほしい考え方
- 本当に会社を辞めるべきかどうかを考えるポイント
新卒で入社した会社を2年で退職します
冒頭でもお話ししました通り、私は新卒で入社して2年間勤めさせていただいた会社を退職します。
2022年4月に入社し2024年の6月末で退職するため、2年3か月会社員をさせてもらいました。一般的には「早期退職」に当たるでしょう。
そして、ついさっき上長に退職届を提出させていただきました。せっかく退職を宣言した日ですので、自分が考え抜いて気づいた価値観や感情を、同じ悩みを持つ方々に向けて発信することにしました。
社会人経験2年では、まだまだ社会のひよっこです。しかし、入社して以来ずっと自分のキャリアと向き合い続けてきました。同じ若い世代の方々がキャリアを選択する際に参考にしてほしいです。
退職までのキャリア
私が退職に至るまでのキャリアを簡単にお話しします。どのタイミングでどんなことを考えていたかもまとめてみます。
私は、私立大学トップと呼ばれる大学を卒業しました。大学までは、まあまあ良い大学を出て人生のレールを順調に進んでいると自負していました。それゆえに、レールを外れることにかなりの嫌悪感があった気もします。
人生いい感じ!このまま大手に就職して、出世して、将来安泰やな!
大学を卒業し、新卒で大手化粧品メーカーに就職しました。若手にも裁量権が与えられやすく、給料も悪くない点に魅力を感じていた企業に就職することができ、入社前はやる気いっぱいでした。
行きたかった会社に内定をもらえたし、活躍できるように頑張ろ!
やる気いっぱいで入社したのは良いものの、入社数日で行われる研修合宿で早速辞めたくなりました。研修なのでしょうがないのですが、会社の理念や思想に染められている感覚がしんどかったことを覚えています。
なんか「会社の人間」になっていく気がして嫌だな…
研修期間が長かったこともあり、仕事に中で会社でしか使えないスキルばかり身に着けていることをもどかしく感じていました。そこで、自己研鑽として中小企業診断士の勉強を始めました。
中小企業診断士は国家資格であり、経営に関する幅広い知識を学べる内容です。学べる内容が普遍的で、難易度も高いからこそ頑張れると考えて中小企業診断士を選びました。
会社だけでなく、自分の力でもスキルを付けられるように努力しておこう!
無事研修が終わり、現場に営業として配属されます。地方の小さな営業所に配属され、仕事の裁量権も大きく、上司も年が近く馬の合う方で、研修時代から一気に仕事が楽しい感じるようになりました。
この時は、仕事は頑張りながらも休みの日や仕事終わりはすべて勉強しており、ほとんど遊んでいなかったです。
現場に出たら仕事楽しいじゃん!勉強も仕事も頑張ろう!
2023年の8月に受けた中小企業診断士の一次試験に合格しました。1年くらい休日をすべて費やして勉強していたので、めちゃくちゃに嬉しかったです。この時、自己研鑽で勉強していた診断士の仕事が楽しそうで、診断士としての独立を本気で考え始めました。
中小企業診断士の仕事ってやりがいあって楽しそうだな…絶対合格しよ!
診断士の勉強を継続するのはもちろん、仕事の中でも身に着けられるスキルが無いかをずっと模索していました。仕事を続けても、独立しても使える営業力やコミュニケーション力を磨くことに注力し、仕事のモチベーションを維持するように努めていました。
仕事でも、将来役に立つスキルを身につけながら顧客や会社に貢献できるはず…!
2024年の1月に中小企業診断士の二次試験の結果発表があり、あと少しのところで落ちてしまいます。もし合格できたら診断士として独立したいとも考えていたので、このタイミングでメンタルが一気にへこみ、キャリアについてもより本格的に考え始めました。
この二年間、何してたんだろ。
このタイミングで退職を決意しました。中小企業診断士には、一次試験を合格した人が受けることができる「養成課程」という制度があり、これを半年間受講すると中小企業診断士として登録ができます。
社会人経験も少なく、コンサルタントとしての実務経験がない私が診断士として独立するなら、半年間みっちり学習できる環境に身を置く価値があると考えて養成課程の受講を決断しました。
やっぱり本気で診断士として独立したい!本気で頑張りたいと思える選択をしよう!
養成課程は全日制の学校ですので、受講するためには会社を辞めなければなりません。会社の期の変わり目である6月末で退職する旨を、本日お伝えしました。
自分の選択が正しいと思えるように、やりたいことを本気で頑張ります。
私が退職を選んだ理由
ここでは、私が退職を選んだ理由をお話しします。退職を検討する理由は人それぞれだと思いますが、若い世代だからこそ共感できる部分はあるかと思います。
会社員としての働き方が合わなかった
私が退職を決めた一番の理由は、「会社員としての働き方が合わなかったから」です。
私が社会人を短いながらも経験して感じたのは、この世には「会社員が向いている人」と「会社員が向いていない人」が明確に存在することです。そして、キャリア選びにおいて最も重要なのは、自分の性格や理想を知ったうえで、自分に合った働き方を選択することだと感じています。
もちろん、会社員としての働き方を否定する気は一切ありません。むしろ、日本の会社員ほど安定して人生設計をできる働き方はないのではないでしょうか。
しかし私自身は、組織に属する以上は必要な飲み会などの時間や、評価を得るための魅せ方が苦手な性格でした。いわゆる「尖ったヤツ」であり、会社にとっても扱いにくい存在になってしまっていたと感じています。
もしキャリアにおける悩みのタネが、そもそも会社員として順応できないことなのであれば、副業や資格の勉強をしてみることがオススメです。長期的な目線で独立や転職を検討できるようになります。
将来やりたいこと・やってみたいことが出てきた
会社員として働く中で、「自分が将来やってみたいこと」がたくさん出てきたことも退職を決めた要因です。
私が中小企業診断士の受験勉強を始めたのは、会社でも使えて個人のスキルアップに繋がるからです。しかし、勉強を進めていく中で知識が生かされたり、診断士として活躍されている方々の姿を見て、診断士の仕事に魅力を感じていきました。
さらに、診断士として独立した後にも、まったく新しい事業を始めたり、友人と一緒に事業を大きくしていくなど、「やってみたい」と感じることがどんどんと増えていきました。
よく言われる話ですが、やっぱり人生一度きりです。「どうせだったら、20代という若いうちにやってみて、失敗しても経験として生かせるはず」と考え、会社を辞めて本気でやってみようと考えています。
やりたいことが分からない中で就職して仕事をしている方も多いかと思います。どんなことでもいいので、何か自分からアクションを起こして新しいことに触れていくと、やりたいと思えることが見つかるかもしれません。
20代がチャンスだと感じた
20代だからこそ自分がやりたいことを思い切りできるチャンスだと感じています。
20代であれば、多くの方がまだ家庭を持っていない分、ある程度自由にお金が使えたり、キャリアの変更も行えます。また、入社から長い時間が経っていないからこそ、その仕事で培った知識・経験を捨てるサンクコストも少ないはずです。
もちろん「会社は少なくとも3年は続けるべき」や「社会人経験が少なすぎる」など、客観的に見たら甘い考えなのかもしれません。
しかし、世間の目を気にしてやらないよりも、やって失敗する方が悔いが無いと信じています。
もちろん独立に失敗するリスクはありますが、このリスクを負うことができるのも20代の特権です!
責任感や考え方の柔軟性が足りなかった
会社をすぐに辞める私は、根本として責任感や考え方の柔軟性に欠けていることも自覚しています。
会社は私を採用し、現場に立たせるために研修をし、経費をかけて業務に従事させてくれています。そのコストに対して自分がどれだけ貢献できたかを考えると、ひとりの社員としての貢献度は微々たるものでしょう。
会社に属する人間として、仕事に対する責任感や、組織人としての働き方に価値を見出せる考え方の柔軟性があれば、自分のエゴを押し出すことも無かったと思います。自分の弱点を強く自覚しました。
- 私の性格上、会社員としての働き方が合わなかった
- 仕事を続ける中で、将来やりたいこと・やってみたいことが出てきた
- 20代だからこそ、やりたいことにリスクを負って飛び込めるチャンスだと感じた
- 仕事に対する責任感や考え方の柔軟性が欠けていた
退職した後はどうする?
6月末で退職した後は、フリーランスとして独立しようと考えています。
10月から中小企業診断士の養成課程に半年間通い、4月に診断士として独立する予定です。
中小企業診断士として、経営コンサルタントとして活動していきたいのはもちろん、SNSを積極的に活用したWebマーケティングなどにも挑戦してみたいと考えています。
自分がやりたいことを優先して退職を決断しましたので、せっかくなら全力で色々なことに挑戦してみたいと思っています。独立してからの日々もこのブログで発信していきます!
会社を辞めようか悩んでいる方へ
最後に、私と同じようにキャリアに悩んでおり、会社を辞めようか迷っている方に向けて、拙いながらも私なりのアドバイスをお話しさせていただきます。
「将来やりたいこと・理想」を明確にする
キャリアを考えるときに最も重要だと考えているのが、「将来やりたいこと・理想を明確にする」ことです。
大学を卒業して就職活動をするとき、明確にやりたいことがあって仕事を選んだ方はほとんどいないでしょう。会社の規模や勤務地、年収などで選ぶのが普通だと思います。
しかし、仕事は人生を構成するひとつの要素でしかなく、自分の理想に近づくための手段です。
まず、ご自身が将来どのような働き方をしたいのか、どのように人生を過ごせたら幸せなのかを深く理解しましょう。そして、その理想を実現するために今の会社に属することが最適かどうかを判断してみてください。
自分の理想に近づくために退職を選ぶのであれば、それは次のステップに進むための決断になり、前向きに決断していけるはずです。
大学生のうちからやりたいことが明確な人なんてほとんどいません。実際に就職してみて感じたことを振り返って、将来の理想を判断軸にすることで、今本当に辞めるべきかを冷静に考えられます。
「マイナスな退職」はしない方がいい
私は、将来の理想のために退職するのは大賛成ですが、「マイナスな退職」はしない方がいいと考えています。
「マイナスな退職」とは、会社の人間関係がうまくいかない、仕事内容にやりがいが無いから辞めるなど、仕事へのネガティブが辞めるきっかけになっている退職です。
もちろん、ブラックすぎる労務環境が当たり前になっているなど、どう考えても辞めた方がいい場合もあるでしょう。しかし、実際のところ人間関係に一切の不満が無く、やりがいに溢れる仕事に就けることなどほとんどありません。
マイナスな退職をしてしまうと、次の会社に入っても嫌なところを見つけてしまったときに同じことの繰り返しです。
会社を辞める前に、自分の将来に繋がるスキルや人脈を築くための「プラスの退職」になっているかを一度考えてみてください。
「転職が当たり前の時代」と言われるのは、将来のために早いうちからキャリアを形成するために転職をする人が増えているからでしょう。嫌だからすぐ辞めていいということではないので、今一度じっくり考えてみましょう。
一度読んでみてほしい本
最後に20代の方に絶対読んでほしい永松茂之さんの『20代を無難に生きるな』を紹介します。
この本では、20代の10年間でどのようなことを意識して過ごすべきなのか、そしてどのような経験をしておくと良いのかなど、20代を生きるうえで参考にできる考え方をたくさん紹介されています。
キャリア選びの際に背中を押してくれることはもちろんのこと、普段の過ごし方も考えさせられる一冊ですので、是非一度読んでみてください。
まとめ
当記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、2年勤めた会社に退職届を提出したことをきっかけに、私が新卒で入社した会社を退職した理由や葛藤をお話しさせていただきました。
世間では「とりあえず3年は続けろ」や「早期退職は転職で不利になる」などという意見もありますが、ご自身のキャリアや価値観を明確に知っておくことことで、本当に自分が後悔しない選択ができます。
私と同じように、新卒で入った会社にモヤモヤしていたり、キャリアに悩んでいる方は多いかと思います。
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