「ストロングゼロ」という缶酎ハイを飲んだことはありませんか?
ストロングという名前の通り、缶1本にアルコールが多く含まれているため、コスパよく酔えるお酒として人気を集めています。
そんなストロングゼロですが、実は「ストロングゼロが販売中止する可能性がある」というニュースが報じられていることも事実です。
この記事では、このニュースの内容を紹介し、ストロングゼロが販売中止になるというウワサは本当かを徹底的に解説しています。
私もストロングゼロは大好きで思い入れがある商品ですので、販売中止の可能性があることを知ったときは驚きでした。
ストロングゼロが好きな方にとっては、販売中止は悲しいニュースですよね。ウワサの真相を調査しておりますので、この記事を読めばストロングゼロの販売中止の可能性について知ることができますので必見です。
- ストロングゼロが販売中止になるかもしれないと言われている理由
- ストロング系酎ハイを販売するメーカーの方針
- ストロングゼロは販売中止になるというウワサは本当なのか
【ニュース】ストロング系酎ハイ撤退の動きが活発化
2024年2月19日に、厚生労働省が「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」を公表しました。
この公表を受けて、飲料メーカーの各社が「ストロングゼロ」をはじめとするストロング系酎ハイの販売から撤退する可能性があると言われています。
厚生労働省が「飲酒にはこんなにリスクがあるよ」と公表した中で、飲料メーカーも度数の高いお酒の販売は控えなければならないですね…
厚生労働省が発表にはどんなことが書いてあるの?
厚生労働省が発表した「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」には、飲酒による身体への影響やリスク、考慮すべきアルコールの摂取量や飲み方をまとめ、不適切な飲酒を減らすことを目的として公表されたものです。
本ガイドラインは、アルコール健康障害の発生を防止するため、国民一人ひとりがアルコールに関連する問題への関心と理解を深め、自らの予防に必要な注意を払って不適切な飲酒を減らすために活用されることを目的としています。
001211974.pdf (mhlw.go.jp)
さらに、当ガイドラインに掲載された「我が国における疾病別の発症リスクと飲酒量(純アルコール量)」を見てみると、飲酒によって様々な疾病を発症するリスクが高まることがわかります。
【引用】厚生労働省『健康に配慮した飲酒に関するガイドライン』
001211974.pdf (mhlw.go.jp)
ストロングゼロのロング缶(500ml)に含まれる純アルコール量は36gと言われています!
ロング缶1本でも脳卒中やがんを発症するリスクが高まってしまうのね…
このように、「飲酒に様々なリスクがあるよ」という厚生労働省の発表を受けて、アサヒやサントリー、キリンなどの飲料系メーカーが、アルコール度数の強い商品の販売から撤退し「ストロングゼロが販売中止になる」可能性があると言われているのです。
この記事では、実際に各メーカーがどのように動いているのか、今後どうなるのかを詳しく解説していきます。
ストロング系酎ハイとは
そもそも、「ストロング系酎ハイ」とはどのような商品なのでしょうか。
ここでは、「ストロング系酎ハイ」の特徴や人気の理由を紹介します。
アルコール度数が高い
ストロング系酎ハイの一番の特徴は、「アルコール度数が高い」ことでしょう。
一般的に、ストロング系酎ハイのアルコール度数は8%から9%と言われています。
1本飲んだだけでもしっかりと酔えるため、コスパ良さが人気の理由となっています。
お手頃な価格でどこでも購入できる
ストロング系酎ハイは、コンビニなどで1本200円ほどで購入できます。
多くの場所で、比較的お手頃な価格で販売されているため、若い世代やサラリーマンの方々でも手軽に楽しむことができ幅広い消費者から支持を集めています。
様々なフレーバーでおいしく飲める
ストロング系酎ハイは、様々なメーカーから多くのフレーバーが販売されています。
レモンやグレープフルーツなどの定番から季節限定のフレーバーなど、美味しく飽きが来ないラインナップです。
強いアルコール度数にも関わらずアルコールを感じさせないフレーバーや、強い炭酸による清涼感が人気の要因となっています。
「美味しくコスパよく酔える」からついつい買っちゃいます…
飲みすぎて中毒になる人が多いから、厚生労働省もガイドラインを発表したんでしょ!健康に気を付けて飲むようにしましょう!
- アルコール度数が高い
- お手頃な価格でどこでも購入できる
- 様々なフレーバーでおいしく飲める
ストロングゼロが販売中止するのは本当か
このように、高いアルコール度数だからこそ「コスパよく酔える」お酒として人気を集めているストロング系酎ハイですが、厚生労働省のガイドライン発表を受けて販売中止への動きが活性化する可能性があると言われています。
ここでは、「ストロングゼロが販売中止する可能性がある」というウワサが本当なのかを考察していきます。
結論としては、「完全に販売中止する可能性は低い」と言えます。
ストロング系酎ハイを販売している飲料系メーカーの発表や販売動向を見ていきましょう。
サントリー
いわゆる「ストロングゼロ」は、サントリーから販売されている商品です。
「スト缶」や「ストゼロ」と呼ばれ、ストロング酎ハイの中でも最も有名なのではないでしょうか。
皆さんがイメージする通り、サントリーの「ストロングゼロ」とキリンの「氷結ストロング」は、ストロング系酎ハイの中でも圧倒的に人気が高く、ストロング系酎ハイ市場はサントリーとキリンの販売力が圧倒的だと言われています。
そのためサントリーは、主力商品であるストロングゼロの撤退には慎重な姿勢を示しています。
「ストロングゼロ」が完全に販売を中止し、お店から姿を消すことはなさそうです。
しかし、サントリーの発表によると、2023年度の「ストロングゼロ」の販売実績は昨年比97%と減少しています。また、「ストロングゼロ」のラインナップについても、2020年には15種のフレーバーがあったものの、現在は9種類のフレーバーを販売しており、年々フレーバーのラインナップが減少しています。
このような状況や厚生労働省のガイドライン発表を考えると、サントリーが「ストロングゼロ」を完全に販売中止することはなくても、今以上にストロング系酎ハイの事業に力を入れることはないでしょう。
キリン
「氷結ストロング」が人気を集めているキリンの動向はどうでしょうか。
キリンについても上述したサントリーと同じように、「氷結ストロング」をはじめとする人気商品を有しており、ストロング系酎ハイで強い販売力を持っている企業です。
そのため、サントリーと同様にストロング系酎ハイからの撤退に慎重な姿勢を示しています。
キリンのコーポレートサイトを見てみると、「麒麟特製」というストロング系酎ハイが大きくPRされていました。
ストロング系酎ハイ市場で強い販売力のあるキリンも、「氷結ストロング」や「麒麟特製」を完全に販売中止にするとは考えにくいでしょう。
アサヒ
アサヒが販売するストロング系酎ハイには、「クリアクーラーSTRONG」があります。セブンイレブンでよく見る商品ですよね。
「クリアクーラーSTRONG」などの有名な商品があるアサヒですが、ストロング系酎ハイについては、既存商品のみの販売を継続し、新商品については今後発売しない方針を示しています。
サントリーの「ストロングゼロ」やキリンの「氷結ストロング」など、販売力のある他社から人気商品が登場し、事業の成長が見込めなくなったことが原因だと考えられます。
例えば、アサヒが販売していた「もぎたて」は、2022年3月をもって終売しています。
このように、アサヒは「クリアクーラーSTRONG」などの既存商品のみの販売を継続し、新商品の発売はしないという方針をとり、ストロング系酎ハイには注力しないことをが分かっています。
ストロングゼロが販売中止すると言われる理由
健康志向が高まっている
今回の、厚生労働省によるガイドラインの発表があったように、世間の健康志向が高まっています。
具体的には、「ソバーキュリアス」と呼ばれる生き方を選ぶ人が増えているのをご存じですか?
ソバーキュリアス(ソーバーキュリアス)とは、お酒を飲める人、または飲んでも問題ない人が“あえてお酒を飲まない”という選択をするライフスタイルのことを意味します。例えば、お酒は飲めるけれども飲み会ではソフトドリンクのみで楽しんだり、毎日していた晩酌を健康のために週1回に減らしたりなどがソバーキュリアスな行動として当てはまるでしょう。
ソバーキュリアスとは?意味やメリット、ソバキュリにおすすめの飲み物を解説 – 酒みづき (sawanotsuru.co.jp)
特に、今の若い世代である「Z世代」には、あえてお酒を飲まない生活をすることで、健康に良いだけでなく時間やお金を浪費しなくて済むと考える人が増えています。
健康志向が高まることで、飲料系メーカーからしてみれば、様々な疾病を発症するリスクを高める「ストロング酎ハイ」を販売しても売上が伸びにくいのはもちろん、健康に良くないものを積極的に販売している企業として悪い印象を持たれてしまうかもしれません。
アルコール依存症が問題視されている
今回の厚生労働省のガイドライン発表も、アルコール依存症をはじめとする疾病へのリスクが問題視されていることが発端となっていると考えられます。
「ストロングゼロでアルコール依存症になってしまった人の末路」などを表題にしたYouTube動画や記事を目にしたことがアルノではないでしょうか?
アルコール依存症が社会的に問題になってきた中で、メーカーが人々の健康を守るために製造中止を選択するのも納得できます。
ストロング系市場が縮小している
このような健康志向の高まりやアルコール依存症が問題視されることもあり、ストロング系市場は縮小傾向にあります。
今回紹介したニュースの中でも、「調査会社インテージによると、20年に約1776億円だった販売額は23年に約1365億円にまで減少した。」との記載があります。
実際に、メーカー各社もストロング系に注力するのではなく、よりアルコール度数が低く、健康的で楽しみやすい商品の発売を進めています。
例えば、ストロング系酎ハイには注力しない方針であるアサヒは、主力商品である「アサヒスーパードライ」から、アルコール度数3.5%と通常(5%)よりも度数の低い「スーパードライ ドライクリスタル」を発売しています。
このように、ストロング系酎ハイの市場が縮小する中で、各メーカーは健康志向に合わせた度数を抑えた商品に注力していることが、「ストロングゼロ」が販売中止になる可能性を高める要因になっていると考えられます。
- 健康志向が高まっている
- アルコール依存症が問題視されている
- ストロング系市場が縮小している
まとめ
当記事を最後までお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、厚生労働省による「健康に配慮した飲酒に関するガイドライン」の公表を受けて、「ストロングゼロ」が販売中止になる可能性について調査いたしました。
結論としては、完全に「ストロングゼロ」が販売中止となる可能性は低いと考えられますが、健康意識が高まりを受けて各メーカがストロング系酎ハイを扱うことに消極的になっていることは事実です。今後、各メーカーがどのような方針を発表するかは注意してチェックする必要がありそうです。
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