- なぜ水分を取りながら作業をすると良いのか
- 作業の効率を高めるためにオススメ飲み物
勉強やデスクワークを行う際に、飲み物は欠かせません。
カフェなどでコーヒーを飲みながら作業を行う方は多いのではないでしょうか?
- なぜか今日は作業に集中できない
- 忙しくて時間を確保できないから、短い時間で集中して進めたい
- デスクワークが続いて疲れが溜まってきた
今回は、こんなお悩みを持つ方に向けて、作業効率を高めるためにオススメな飲み物をご紹介します。
筆者も、受験勉強や資格試験を受験する中で、色々な飲み物を試して勉強の効率を高める工夫をしてきました。
身近な飲み物を工夫するだけで、簡単に作業の質を高められるため、すぐに実践していただける内容になっています。
飲み物を飲みながら作業をするべき理由
具体的な飲み物の紹介の前に、なぜ作業中の飲み物が重要なのかをお話しします。
勉強やデスクワークを行う際に、飲み物を飲むことは作業の効率に大きく影響を与えます。
水分不足による効率低下を防ぐ
脳が効率的に機能するためには、しっかりと水分補給を行うことが欠かせません。
私たちの脳は約80%が水分で構成されていると言われています。
水分が足りない状態では、脳は機能を発揮することができません。
十分な水分が摂取されている状態でこそ集中力が高まり最大限のパフォーマンスが発揮できるのです。
作業前に水を飲むと注意力が向上する
イーストロンドン大学とウェストミンスター大学の共同研究の結果によると、作業前に水分を取るだけで脳の機能を高めることができると言います。
十分に水分補給を行っている状態の方が、脳がしっかりと機能し作業の効率が向上するのです。
脱水症状を避ける
また、デスクワークなどの最中でも脱水症状になる可能性があります。
脱水症状は運動中などに起こるイメージがあるかと思いますが、特に夏場など気温の高い環境で作業をしていれば汗はかくものです。さらに、作業に集中している状態だと自身の水分が不足していることに気づくことが難しいでしょう。
意図せぬ脱水症状を避け、脳を効率的に機能させるために、作業中も定期的に水分を補給する習慣づけが重要です。
作業に必要なエネルギーを摂取できる
飲み物には、作業効率を高めるために有効とされる成分が含まれています。
今回の記事では、それぞれの飲み物に含まれている成分とその効能について詳しく解説しています。
それぞれの飲み物にどのような成分が含まれており、その成分がどのような効能を持っているのかを知り、状況に合わせて最適な飲み物を決めるとよいでしょう。
- 水分不足による効率低下を防ぐ
- 作業前に水を飲むと注意力が向上する
- 脱水症状を避ける
- 作業に必要なエネルギーを摂取できる
作業中にオススメの飲み物 7選
作業中にオススメの飲み物を、「集中力を高めたいとき」と「疲労を回復したいとき」に分けて7つ紹介します。
それぞれの飲み物に含まれている成分と、その効果に着目しながら紹介しております。
皆様の状況やニーズに合わせて飲み物を選ぶ参考にしていただければ幸いです。
集中力を高めたいとき
コーヒー
作業中の飲み物として、最もポピュラーな飲み物なのではないでしょうか?
ドリップコーヒーには、100mlあたり60mgのカフェインが含まれています。
そして、カフェインには眠気を覚まして集中力を高める以下のような効果があると言われています。
人間は疲労を感じると「アデノシン」という物質を生成し、このアデノシンが受容体と結合することで体が落ち着いた状態になり眠気を引き起こします。カフェインは、このアデノシンと似た構造を持っており、アデノシンよりも早く受容体と結合することで眠気は抑制されるという効果があります。
コーヒーに多く含まれるカフェインにより、眠気を抑制したり集中力を高める効果が期待できるのです。
一方、カフェインは摂取しすぎると体に害を及ぼすとも言われているため注意が必要です。
健康な成人は最大400 mg/日(コーヒーをマグカップ(237 ml入り)で約3杯)までとする。 カフェインの影響がより大きい妊婦や授乳中、あるいは妊娠を予定している女性は最大300 mg/日(マグカップで約2杯)までとする。
食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~ (mhlw.go.jp)
カフェインの過剰摂取には注意が必要ですが、集中力を高めて作業を効率化できる飲み物としてオススメできます。
お茶(紅茶・緑茶・ハーブティー)
カフェインを摂取しすぎることなく集中力を高めるには、お茶類がオススメです。
100mlあたりのカフェイン含有量ついては、紅茶は30mg、緑茶は20mgと、コーヒーと比較して半分程度です。また、ハーブティーにはカフェインは含まれていません。
カフェインが体に合わない方や、過剰摂取を避けたい方は手軽に飲みことができます。
さらに、紅茶などのお茶類には「L-テアニン」という成分が含まれています。「L-テアニン」は、アミノ酸の一種であり、人間の脳内でa波を発生させることで心身をリラックスさせる効果が期待されています。
エナジードリンク
気合を入れるために、徹夜する際などにエナジードリンクを飲む方も多いかと思います。
エナジードリンクには、100mlあたり35mg程度のカフェインが含有されています。案外、カフェインの含有量はコーヒーの半分程度と決して多くはありません。
しかし、エナジードリンクには、多くの「糖分」や「アルギニン」、「ビタミン類」など、カフェイン以外の成分が多く含まれている特徴があります。
「糖分」は、人間の脳が唯一エネルギー源にすることができるブドウ糖を摂取することができるため、脳を活発に機能させるために必要なエネルギーを供給できます。
「アルギニン」は、アミノ酸の一種であり人間の免疫力や活力を支える成分です。アルギニンは人間の体内で生成される量が少ないため、外部から摂取することで作業の効率を高める活力を促進できます。
「ビタミン類」は、上記の糖分やアルギニンを効率的に吸収できるようにエネルギー代謝を活性化する効果があると言われています。糖分などと合わせて摂取することで、作業に必要な成分の吸収を促進し、作業の質を落とさずに疲れにくい状態を作ってくれます。
このように、エナジードリンクは一本の中に作業の効率を高めるための様々な成分が含まれているため、効率アップか非常に期待できる飲み物です。
とはいえ、一本だけでも十分なカフェイン量が含まれているので、過剰摂取は禁物です。
カフェイン摂取量を加味したうえで、本当に集中したいときに飲むようにしましょう。
ココア
甘いものが好きな方にはココアもおすすめです。
ココアには、脳のエネルギー源である「糖分」に加えて、「ポリフェノール」や「テオプロミン」という成分が豊富に含まれています。
「ポリフェノール」は、体の血管を拡張させる効果があり、血流を促進させることで体温の上昇・集中力の向上が期待できます・
「テオプロミン」は、ココアの原料であるカカオ豆に含まれている成分であり、血流を促進させる効果に加え、神経を安定させる神経伝達物質のひとつであるセロトニン働きかけることでリラックス効果があると言われています。
脳が機能するために必要な糖分を摂取しながら体温上昇・リラックス効果による集中力向上が期待できる、隠れた優れものです。
白湯
白湯とは、沸騰させた純粋なお湯です。一度沸騰させることで水に含まれる不純物が含まれていません。
白湯は、効能がある成分を摂取することなく体温を高める効果があります。
そして、体温が高い状態の方が、脳や内臓の働きが活発になり作業効率が高まると言われています。
また、朝は内臓の働きが低下しているため、コーヒーなどのカフェインが多く含まれている飲み物を飲むと体が驚いてしまい腹痛などを引き起こしてしまう可能性があります。
体が起きてばかりの朝の時間や、カフェインの摂りすぎを避けたい方は、朝の時間にゆっくりと白湯を飲むことで徐々に体温を高めることをオススメします。
疲労を回復したいとき
豆乳
長時間のデスクワークなど、疲労が溜まってきた際には、疲れを回復してくれる飲み物を飲むことも作業効率を高めるために効果的です。疲労回復に効果的な飲み物の一つに豆乳があります。
豆乳には、「ビタミンB1」や「トリプトファン」という成分が多く含まれています。
「ビタミンB1」は、炭水化物に含まれる糖質をエネルギーに変える効果があり、蓄積された疲労を回復したり、ストレスを抑制し精神を安定させる効果があると言われています。
「トリプトファン」は、ココアに含まれているテオプロミンと同様に、神経を安定させるセロトニンの生成を促進するため、安眠効果・睡眠の質を高める効果があります。
フルーツジュース
果汁100%のりんごジュースや柑橘系ジュースも、疲労回復効果が期待できます。
フルーツジュースには、「クエン酸」や「ビタミンC」が多く含有されています。
「クエン酸」は、疲労が蓄積したときに発生する乳酸を分解し、新陳代謝を促進する効果があり、疲労回復に非常に効果的です。
「ビタミンC」は、生活する中で蓄積していく活性酸素を除去する効果があります。活性酸素は。体内の細胞を攻撃し傷つけることで疲労や老化を促進するため、ビタミンCの抗酸化作用で除去することで疲れや老化を抑える効果があります。
味もおいしく、種類も豊富なので飽きずに飲むことができます。
まとめ
最後まで記事をお読みいただき、ありがとうございます。
今回は、作業の効率を高めるために、作業中に飲むと効果的な飲み物を7個紹介しました。
それぞれの飲み物に含まれる成分とその効果を知ることで、状況に合わせて飲み物を選ぶだけで、皆様の普段の勉強やデスクワークが少しでも効率的に捗れば幸いでございます。
私は、勉強方法を模索しながら受験や資格試験に挑戦してきました。
勉強に関することやマインドについての記事を投稿しておりますので、併せてお読みいただけますと幸いです。
コメント
コメント一覧 (2件)
集中力を高めるために、アルコールの摂取はおすすめですか?
コメントありがとうございます。
アルコールの摂取につきましては、作業中に飲むことはおすすめしません。アルコールによる「酔っている」いう状態は、脳が麻痺した状態であり、作業効率を落としてしまう可能性があります。
作業終わり等にリフレッシュとして飲むことで気持ちの切り替えができ、モチベーション維持や疲労蓄積を回避することに寄与する可能性はあるかと思います。